タンスの修理0

スッポリ、元の材が無くなってる場合

背板がスッポリ抜けてなくなってます。

両脇が割れて、ノリも利かなくなってしまって材が抜け落ちてしまってます。

さて、こんな時はどうするのか?

まず、後ろの背板を全部取っちゃいます。

タンスの修理1

このようにキレイに背板を剥がします。

材が年月の経過でやせてしまっていたところに材を足して平にしています。

タンスの修理2元の材はなるべく再利用します。

足らない所だけ新しい材を足します。
そうすることで、材料費を抑えることができ、お客様の負担を軽くするのはもちろんのこと、元の材料には時間の経過と共に思い出があるはずです。

その箪笥に宿った思い出や思い入れはプライスレス!

虫に食われてグズグズになってしまっていたり、薄くなって強度がなくなってしまった場合を除いては、古い桐材はちゃんと使えます。

バラバラに分解箪笥の底板が割れてネジレテしまっていたので、ここは新しい桐材で作り直します。

こんな風に修理してまで使う家具って近代の家具では中々ないように思います。

生まれ変わった箪笥をお客様が喜んでもらえたら幸いです

 

桐たんすの修理やリメイク、古い家具の塗り直し