お預り時のお写真

【修理内容】
割れ・欠けを埋木修理
金具は磨いて黒の艶消しで再塗装
仕上げはオイルフィニッシュのマホガニ色
修理風景
金具外し

削り直しをするために金具を取り外していきます。
古いものですので金具の裏にも埃りが溜まっています。

箪笥の引手を外しているところです。

引手は太くて重厚なのが特徴的です。
箪笥の洗い

桐箪笥は何十年も使われていると、
- 手垢
- 台所の油煙
- ワックス
- 艶出し剤
などが表面に付着しています。
これが残っていると、
- 着色ムラ
- 塗料の密着不良
- 仕上がりの色ブレ
の原因になります。
特に桐は汚れが取れると一気に木肌が見えるので、「どこまで削るか」「どこを埋木するか」の判断をしています。
割れ・欠け・節の修理

引出しの底板に節穴がありましたらので木材で埋めていきます。

少し大きめの材に接着剤を入れ玄翁で叩いて入れました。

節穴と割れてしまった部分を埋木で修理したところです。

本体の中の棚板が割れて欠損していましたので、背板を外して修理していきます。

背板も劣化が激しいですが、使える部分を残し足りない部分を足して直していきます。

箪笥本体の側板も脆くなっていた箇所がありましたので修理していきます。

欠損した箇所を取り除いて、新しい桐材で継いで直します。

本体は虫食いなどであちこち痛んでいたので、その部分を取り除いて埋め木などで修理しました。

箪笥本体、引出し、背板、それぞれ痛んでいる箇所に手をいれました。
箪笥の削り

粗削りをしたところです。
古い箪笥はなんでもかんでも真っすぐにすればいいってものではないんですよね。
材料の厚みにも制限がありますので、真っ平にすると薄くなりすぎて箪笥として機能が難しくなる場合があります。
その辺りを加味して、出来る範囲でなるべく平に削ります。

修理・削りが終わりました。
金具の磨き・塗装

金具は釘で止めてあったので、釘で押されてしまっているので叩いて真っすぐにしています。

箪笥本体の角についていた金具もこのように叩いて整形します。

錆の出ている金具は塗料の付きがよくなるよう磨きます。

磨いた金具を並べて塗装の準備をしているところです。

古い桐箪笥のリメイクではピカピカやツヤツヤの塗装よりも艶消しの方が雰囲気が出るので、黒の艶消しで塗装しました。
着色・塗装

着色はオイルフィニッシュのマホガニ色で塗っていきます。

塗った時はかなり赤っぽいのですが、この塗料は浸透させたら拭き取るので塗った直後よりも赤くはなりません。
さらに塗料が乾くと落ち着いた色になります。
金具の取り付け

金具をそれぞれ元の場所に取り付けているところです。
リメイク完成写真



古い桐箪笥にこのオイルフィニッシュを塗ると、マホガニと言っても見る角度で色んな表情を見せてくれるの味わい深いですね。
木目が良い感じに際立って、色味も深みがあるように思います。

この箪笥の引手は太く重みがあるので、上画像のように引出しを出す時持ち上げて手を離すと引出しに結構なダメージがあります。
なので引出しに直接あたらないように太鼓鋲を取り付けました。

箪笥の側についている金具もどうように太鼓鋲を付けたので箪笥が傷つくことはありません。




上下の箪笥は、上画像の金具で連結します。

上画像のように金具を持ち上げて上段の金具に引っ掛けることで連結します。
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