こんにちは、桐箪笥の再生や家具の修理などを主としている職人の櫻井です。
桐箪笥の修理は、ほぼすべてが手仕事になるので、電動工具の出番はあまりありません。
趣味で、自分で作りたいものを作る時には必要に応じて使っています。
今回はあると便利な電動工具。
インパクトドライバー
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ビスを止めたり、ボルトをしめたり、穴を開けたり、座ぐりを掘ったり出来ます。
右写真のドリルすべて付けることが出来ます。
大工さんも使っているインパクトドライバー。
正直、家具の組み立てやネジをしめるだけなら、普通の電動ドライバーでいいのかなって思います。
持ってみるとわかるのですが、結構重いです。
ビスを連続で何本も打つ時は慣れないと手首が痛くなります。
普通の電動ドライバーと何が違うのか?と言いますと電動ドライバーは回転に特化しています。
インパクトドライバーは回転と打撃を同時に繰り出します。
普通の電動ドライバーよりパワーがあるんですよね。
力加減は3段階ぐらいあるので用途で使い分けます。
パワーMaxでビスを打つと一瞬で止まり、柔らかい木だと、どんどんめり込んでいきますので注意が必要。
分厚い材や堅い材などにビスを止める時に便利です。
もちろん下穴は必須。
パワーがあるので、下穴を開けないと打つと簡単に材が割れる可能性があります。
力加減に慣れてくれば、作業が素早く出来るので1台は欲しい所。
ただ、少々値段が高いので電動ドライバーから始めるのがいいかもしれません。
トリマー
DIYだけのみにかかわらず、このトリマーがあると色々な加工が出来るようになります。
先端に刃がついていて、スイッチを入れると高速で回転するので、扱いには注意が必要です。
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ルーターを使えば、右写真のように綺麗に面を取ることが出来ます。
上の写真のようなトリマービットに付け替えれば様々な加工ができます。
主な使い方としては、「角、面取り」「丸、面取り」「板に溝を作る」など様々です。
ルーター
ルーターの上位バージョン。
違いはパワーです。
じゃあトリマーよりも優れているのか?
パワーの面ではすぐれていますが、重いし片手では扱えないし手軽に使えません。
削るφ(直径)が大きく深く削れる長さのビットもあるので、深堀りや堅い材を削るのに適しています。
普段はルーターで事足りると思いますが、時々ルーターでなければ難しい場面も出てくるかもしれません。
丸鋸(丸ノコ)
写真の丸ノコは年代物です。
しかし、未だに現役。
今のやつはもっとカッコいいし、軽いです。
仕事場に横切り盤があるので出番はほぼないです。
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写真左の丸ノコガイドを使えば、細長い材を簡単に90℃でカットすることが出来ます。
丸ノコガイドは、写真のようにしっかりと材と一緒に握ります。
丸ノコは大きな板をカットするのに適しています。
小さい材をカットするのは固定が難しいのと、固定しようと刃の近くで作業しようとすると思わぬ事故につながります。
材をしっかり固定できてないと丸ノコが暴れるのでとても危険。
キックバック注意!
丸ノコを使う時は丸ノコの刃の後ろに立たないようにしてください。
丸ノコが暴れたり、曲がって切ってしまっていると進むことが出来なくなり、でも刃物は回転しているので、結構なスピードで後ろに戻されます。
刃物の真後ろに立っていると、刃物が自分に向かってきます。
ジグソー
私は、仕事でもプライベートでもあまりジグソーを使うことはあまりないですね。
写真のジグソーがあまり切れが良くないってのもあると思うのですが。
ある程度の曲線ならジグソーでカット出来ます。
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作品の天板部分やテーブル天板部分をRでカットしたい時に便利です。
よくやるのが、缶の底は綺麗な円で出来ているので、それを利用して、鉛筆で墨つけします。
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墨に沿ってジグソーでカットしました。
切り口は少し汚いですが、ペーパーを曲線に沿ってゴシゴシすれば綺麗になります。
ノコギリで切っても板に対して直角に切るのは難しいのですが、ジグソーなら直角に切ることが出来ます。
電動工具の取り扱いについて
電動工具を安全に賢く利用できれば、作品の出来栄えも良くなり、作品を作る時間も短縮出来ます。
しかし、人間の力以上の物を扱っていることを忘れないでください。
物作りの楽しい時間が一転、怪我をして苦しい時間になってしまっては台無しですよね。
よく取り扱い説明書などを読んで、安全な使い方をして下さい。
お仕事のご依頼やご相談は下記リンクからお気軽にご連絡ください。