お預かり時の写真

古い桐箪笥

桐箪笥リメイク内容

三段の箪笥を横並び。

脚を製作して高さを揃える。

箪笥上部の天板を補強する。(箪笥を並べた際に隙間が出来ないようにする。天板の取り付けは本体四方ピッタリに作る)

金具は現在のものを使用。

カギ穴は埋める。

金具は磨いて再塗装。

蝶番は取り替え。

新しく交換した金具と、古い金具の色が、極力違わないようにする。

色は「オイルフィニッシュ」仕上げ。

ビフォー、アフター

古い桐箪笥 桐箪笥オイル仕上げ
リメイク前 リメイク後

 

桐箪笥リメイクイメージ

リメイクプラン

脚は上の画像のように製作して、上に箪笥を乗せて固定する予定です。

桐箪笥天板

厚み20mmの桐材の天板は本体四方より出さないようにする。

桐箪笥テレビボード

 

画像クリックで拡大します。

完成イメージの縮図になります。

寸法は完成した時、このようなサイズになります。

一番高さがある中段の脚の隙間を80mm(8cm)で、天板を厚み20mm(2cm)で補強した場合の高さが665mm(66cm5mm)で製作致します。

 

箪笥を横並びで使う際に隙間をなくして使いたいとのことですが、画像真ん中の扉の箪笥の蝶番金具などが当たるので多少の隙間はご容赦下さい。

桐箪笥テレビボード

天板の補強は、並びで使う時に隙間ができないように側板と面にする。

正面手前も出さないでピッタリ作る。

 

 

高さを揃えて、脚の長さを揃えたい場合

桐たんすテレビボード

箪笥の台輪を高さ調整に使用する。

 

桐箪笥テレビボード

高さを揃え、脚の長さを揃えて製作する。

金具の外し

金具の外し

金具の外し

金具の外し

金具が外し終わりました。

箪笥の洗い

箪笥の洗い

箪笥を洗う

天日干し

良く乾かしてから修理を始めます。

修理

箪笥割れ

所どころ割れがありましたので、それらを埋め木していきます。

埋め木

埋め木

ノリが乾いたら削ります。

箪笥修理

埋め木した箇所がよくつくようにハタガネで圧着します。

鉋がけ

埋め木した箇所の目違いを削っていきます。

箪笥の内部の削り

箪笥内部の汚れ 箪笥内部の汚れ
箪笥内部の汚れ  

箪笥の扉の中や、引き違い戸の中などが、黒ずんで汚れていたので削ります。

箪笥の中汚れ落とし

箪笥内部は鉋が入らないので、電動サンダーで削ります。

箪笥の内部綺麗に 箪笥内部を綺麗に
箪笥内部綺麗に  

箪笥の中が綺麗になりました。

背板削り

側、正面などの削りはまだですが、裏板を削って仕上げました。

荒削り

鉋がけ

鉋で全体を粗削りしていきます。

扉中板

扉の中板、削る前。

鉋削り

粗削りしていくと綺麗な木肌が出てきます。

粗削り

箪笥の粗削りが大体終わりました。

この後、仕上げの削りをした後、脚の製作に入ります。

仕上げ削り

桐たんす生地

桐たんす削り

カギ穴埋め

引き出しの鍵穴を埋めています。

カギ穴埋め

抽斗修理

定木取り替え

扉の重なりを隠す定木が表面を削ったことによりずれるので、新しいものに取り替えます。

高さ調整

桐たんす高さ調整

桐箪笥を横並びにした時の高さ調整。

高さ調整

右の箪笥に合わせるために、写真のような口字を作ります。

台輪を利用しようと思ったのですが、ねじれてしまっていて、使用することが困難なため製作しました。

高さ調整

高さがそろいました。

高さ調整

もう一つの高さも、写真のように口字を作り揃えます。

高さ調整

高さが揃いました。

桐たんす横並び

桐たんす横並び

高さが揃いましたので、次は脚を製作していきたいと思います。

脚の製作

 

脚の材料

脚の材料になります。

桐たんす脚製作

加工しました。

この仕口は「小根付三方胴付き」と言う仕口になります。

仕口とは、ビスや釘などを使用しないで接合する方法です。

脚の仕口

ブロック状のパズルのようになってます。

桐たんす脚

これを横並びに使用する箪笥3つ分製作します。

桐箪笥脚加工

桐箪笥脚加工

画像クリックで拡大します。

画像赤矢印のように脚の内側を少し斜めにします。

 

斜め脚

斜めに成型しました。

ホゾ穴ボンド

ホゾを取り付ける場合、メスとオス、両方にボンドを塗ります。

ホゾ穴ボンド

要らない木かヘラなどを使ってホゾ穴の中をまんべんなく塗り広げます。

ボンドはたくさんつければいいと言うものではありません。

薄くまんべんなく伸ばすといった感じです。

ホゾにボンド

オスのほうにもまんべんなく塗り広げます。

ホゾにボンド

差し込んだ時にボンドがニュっと出てくるくらいが丁度いい。

 

箪笥脚製作

ボンドを入れて圧着します。

ボンドは圧着することでボンドの効力をより発揮できます。

天板の取り付け

天板取り付け

天板を取り付けます。

天板取り付け

天板取り付け

ボンドをまんべんなく塗ります。

天板取り付け

クランプとハタガネを使って圧着させます。

天板取り付け

天板の真ん中はハタガネもクランプも届きませんので、ビスでひっぱって圧着します。

天板取り付け

横並びにする3つの箪笥すべてに天板を取り付けました。

高さ調整

微妙な高さの違いを鉋を使って削って微調整。

材を濡らす

新し材は水分を含むと毛羽立つので、塗装をする前に濡れたウエスで材を濡らします。

乾いたら、鉋で削り、電動サンダーで磨きます。

修理完了

リメイク修理

修理や脚の製作、天板の取り付け、削り直し一式が終わりました。

リメイク修理

桐箪笥に脚

天板

ご所望通り、天板は出っ張らせないで取り付けました。

天板

金具の塗装の準備

古い金具

金具の塗装の前に歪みなどを直します。

古い金具

金具を釘で止める時に金具が裏に押されています。

金具の叩き

釘後で押された部分を叩きながら金具の歪みなども直していきます。

ただし、古い金具ですので完全に歪みがとれるわけではありません。

金具の磨き

金具を塗装する前に、古い塗装を磨いて落としました。

着色

 

 

 

養生

着色する前に塗らない箇所に養生をします。

養生

着色

拭き取り

拭き取ります。

着色

ワトコダークウォルナット

ワトコ、ダークウォルナット

桐箪笥、ダークウォルナット

脚の裏に傷防止

脚にフェルト

脚にフェルト紙

脚でフローリングに傷をつけないように脚の裏にフェルトを貼ります。

金具の取り付け

脚つき桐箪笥

桐箪笥オイル仕上げ

配線コードの穴開け

配線コード穴あけ

上の穴約5cm

下の穴約3cm

完成写真

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

 桐箪笥オイル仕上げ

桐箪笥オイル仕上げ

IMG_1269

配線コードの穴あけでくりぬいた板になります。

ためしにくりぬいたものも、箪笥に入れておきます。

IMG_1270

くりぬいた丸い板は、この引き出しに入れてお送りします。

 

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