送って頂いた写真





修理風景
金具外しと箪笥の洗い


箪笥を煙でいぶしたのと、キクイムシスプレーを吹き付けをしたので、綺麗に箪笥を洗います。

箪笥本体の中も良く洗います。

洗い終わったら良く乾かします。

三棹洗って、三棹干して乾かします。
箪笥の修理

箪笥の割れている箇所を埋木にて修理していきます。

埋木をする前に糊が切れてパカパカ剥がれかかっている所にあらたに糊をいれ木釘で締めていきます。
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埋木をきつすぎず、ゆるすぎずの状態で糊を付けて埋めていきます。
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その他、ゆるんでいる所に糊を入れ木釘で締めていきます。

背板の埋木が終わりました。

引き出しの底板や背板など遠くで見ると一見なんともなさそうでも、よく見ると虫が食って通った後らしきものが結構ありました。

虫が食った箇所を少し幅広で削り取り、埋木にて直していきます。

埋木した後はしっかりと圧着させます。

所々、角がつぶれてしまっている箇所がありましたので、それらを直していきます。

潰れた箇所を欠き取ります。

こちらも埋木にて直します。

虫食いが広範囲にあった箇所は、大き目の埋木にて直します。

埋木した箇所が出っ張ってますので鉋にて削っていきます。
砥の粉塗り

砥の粉を水で溶いたものを目止めとして塗っていきます。


目止め塗りが終わったら乾くのを待ちます。
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目止めの砥の粉を塗った後に、浮造り(うづくり)で木目を浮き上がらせます。
木の細かい導管には目止めの砥の粉が入っているので、二度塗り目が綺麗に仕上がります。


木目が上品に浮き上がりました。
蝋引き

カルナバ蝋で砥の粉で塗った表面を塗っていきます。
光沢と手垢防止になります。



蝋引きが終わったので、元の金具を取りつけていきます。
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箪笥の横金具、正面金具、扉などをつけていきます。
桐箪笥の修理・再生、完成写真
桐箪笥の再生にあたり、元の金具を使用していて、カギは使用することは出来ません。
もともとの鍵があればかかるかもしれませんが、古いものですし、カギをかけるのは推奨できません。
鍵穴は飾りと捉えて頂きたく思います。
箪笥の中に貼ってあったシールは、そのまま残してあります。
下二中洋三ツの桐箪笥


五重三ツの桐箪笥





六重三ツの桐箪笥




虫食いなどを良く修理しましたので、気持ちよくお使い頂けるようになりました。
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